90Rシリーズが登場しました

株式会社フジクラより新発売された多心融着接続機90Rシリーズについてご紹介します。

この記事のトピック目次

  1. 90Rシリーズの特長
  2. 90Rシリーズのラインナップ

1.90Rシリーズの特長


図1 90R12の外観

90R シリーズは、4心まで接続可能な90R4、12心まで接続可能な90R12、16心まで接続可能な90R16の3機種から構成されます。今回V溝ユニットを交換可能とした他、従来機から採用している下記機能を引き続き搭載しています。

1-1 交換可能なV溝


図1 交換可能なV溝ユニット

新型機90R シリーズでは、多心融着接続の心臓部であるV 溝ユニットを、電極棒と共に交換することが可能です。多心融着接続では、融着接続時に気化したガラス粒子が次第に電極棒やV 溝へ固着し、接続損失の増加を引き起こすことが積年の課題でした。V 溝に固着したガラス粒子を取り除くことは容易ではなく、メーカーの修理センターで除去することが必要です。新型機90R シリーズは、ガラス粒子が固着したV 溝ユニットを現地で交換することが可能であり、現地にて即座に問題を解決します。

1-2 自動放電校正機能


図2 放電時の熱発光強度を分析

多心融着接続機90R12は最大12本、90R4は最大4本の光ファイバ接続可能です。電極間隔が広いため、光ファイバに安定した熱を加えます。放電時は熱発光強度を分析し、リアルタイムで放電制御を行います。90Rは外径軸調心のため、放電中に発生する光ファイバの表面張力効果により軸ずれを最小限に抑えます。

1-3 無線通信機能の活用

多心融着接続機 90Rは無線通信機能を搭載しています。 多心光ファイバカッタCT50の状態をリアルタイム管理しています。融着接続工程で、光ファイバ端面角度検査時に端面角エラーが頻発した場合、90Rは切断刃が摩耗と判断し、切断刃ポジションを変更させることが出来ます。また、90RにはCT50を2台登録することができ、2台同時使用時でも無線通信で状態を管理できます。更に多心光ファイバストリッパRS03に無線連携し、ストリッパの加熱温度や加熱時間を、接続する光ファイバの種類に応じて自動で変更します。

1-4 高い汎用性

多心融着接続機90Rは、ファイバホルダFH70シリーズ、 多心光ファイバストリッパRS03 と組み合わせることで、被覆径200μmまたは250μmの間欠固定テープ心線Spider Web Ribbon(SWR)の接続作業性向上が期待できます。


図3 SWRとFH-70-12

図4 間欠テープ心線の固定状況

1-5 大容量バッテリ

90R12は165接続/加熱サイクル、 90R4は210接続/加熱サイクルを実現。従来機(70R+/19R+)比でバッテリ容量が50%アップしました。

1-6 専用作業トレイを内蔵


図5 分割して利用可能な作業トレイ

新設計の作業トレイは、多くの便利な機能を搭載しています。トレイ下部には、接続作業に必要な工具やバッテリが収納できる引き出しスペースを2個搭載しています。また、狭所作業時などは、トレイを分割して作業スペースを確保する使い方ができます。

2.90Rシリーズのラインナップ

<新旧諸元比較>機器名
90R16
90R12
90R4
70R+
19R+
適用光ファイバファイバ種類
SMF(G.652),MMF(G.651),DSF(G.653),NZDSF(G.655),BIF(G.657)
ファイバ外径
125μm
単心ファイバ被覆径
0.25mm,0.5mm,0.9mm
ファイバテープ厚
0.2~0.4mm(0.2mmはFH-70シリーズのホルダ使用時)
接続心数
1~16心
1~12心
1~4心
1~12心
1~4心
ケーブル種類
ドロップケーブル(単心/2心)、細径インドアケーブル
標準性能接続損失
SMF:0.05dB,MMF:0.02dB,DSF:0.08dB,NZDSF:0.08dB,BIF:0.05dB
接続時間
14~15秒
(SM FASTモード)
平均11秒
(SM FASTモード)
11秒
(SM FASTモード)
加熱補強時間
17~19秒(FP-04T)
38~40秒(FP-05)
平均18秒(4心)
平均40秒(12心)
約18秒(FP-04T)
バッテリでの連続使用回数
約130回
(16心テープ)
約165回
(12心テープ)
約210回
(4心テープ)
約110回
約140回
液晶モニタ
5インチ/タッチパネル付
4.73インチ
無線通信
Bluetooth 4.1 LE(CT50、RS03、Andoroid/ios 等)
外形寸法(mm)
170
146
146
奥行
173
159
159
高さ
150
150
150
重量
約2.6kg(バッテリ含む)
約2.5kg
(バッテリ含む)
約2.5kg
(バッテリ含む)

※※レンタルのご利用と仕様の確認はこちらから※※
The following two tabs change content below.

高見沢 和俊  NTTレンタル・エンジニアリング株式会社 エンジニアリング部長

主にネットワーク系の執筆を担当しています。 光ファイバケーブルや施工技術の開発経験を基にして、ネットワーク構築・保守に使われる各種測定器・工具の効果的な利用方法を紹介するというスタンスで執筆しています。

最新記事 by 高見沢 和俊  NTTレンタル・エンジニアリング株式会社 エンジニアリング部長 (全て見る)

サブコンテンツ

このページの先頭へ