OSI(Open System Interconnection)参照モデル

OSI参照モデルとは、通信機器の持つべき機能を階層構造に分割したモデルで、7層構造で定義されています。

第1層(物理層)

 ケーブルの材質やコネクタ形状、およびデータと電気信号の相互変換方式(電圧などの規定)を規定。(RS-232Cなどのインターフェース規格や、リピータハブやケーブル類といった製品)

第2層(データリンク層)

 電気信号の誤り修正や再送要求方法を規定。(PPPなどの規格でスイッチングハブなどの製品)

第3層(ネットワーク層)

 ネットワーク上の全端末に一意なアドレスを割り当て、データの伝送経路選択、パケットサイズの変換などを規定。(IP(Internet Protocol)などで、ルータなどの製品)

第4層(トランスポート層)

 データ転送の信頼性を確保するための方式を規定。(TCP(Transmission Control Protocol)、UDP(User Datagram Protocol)等で、データの整序や誤り修正および再送要求などを規定)

第5層(セッション層)

 通信の開始/終了時などに送受信するデータの形式などを規定(論理的な通信路の確立)

第6層(プレゼンテーション層)

 圧縮方式や文字コードなど、データの表現形式を規定(送信するファイルの通信できる形式への変換や、受信しデータのアプリケージョンソフトで認識可能な形式への復元)

第7層(アプリケーション層)

 ユーザが直接接する部分を規定(送受信を行うプログラムとユーザとの入出力を行うプログラム間の通信)

 

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高見沢 和俊  NTTレンタル・エンジニアリング株式会社 エンジニアリング部長

主にネットワーク系の執筆を担当しています。 光ファイバケーブルや施工技術の開発経験を基にして、ネットワーク構築・保守に使われる各種測定器・工具の効果的な利用方法を紹介するというスタンスで執筆しています。

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