S124Mが間欠12心テープ心線に対応しました。

古河電気工業株式会社より新発売された多心融着接続機S124M12についてご紹介します。

この記事のトピック目次

  1. S124M12の特長
  2. 多心光ファイバ対応アクセサリ
  3. S124Mシリーズのラインナップ

1.S124M12の特長


図1 S124M12の外観

この度、多心光ファイバ融着接続機S124シリーズにS124M12が加わりました。S124Ⅿ12は、光ファイバ単心から最大12心までの融着接続に対応した商品です。高度な情報化社会に必要な5Gやデータセンタの普及に必要とされる大容量・超多心ケーブルの接続に最適な融着接続機です。本商品の最大の特長は、お客様ご自身でV溝基板を交換可能な構造としたことです。今後大きな普及が見込まれる250μm被覆径の間欠テープ心線の接続に加え、ケーブルの省スペース化に有効な200μm被覆径の間欠テープ心線の接続工事も、V溝基板を交換することにより1台の融着接続機で対応することが可能です。


図2 カールリムーブ機能
(加熱器にセットするだけで心線曲がり癖を除去)

S124M12は融着接続とその後の加熱補強において高速動作を実現しています。データセンタや大都市ネットワークでは光ファイバケーブルの大容量化が求められており、心線数が数千にも上る光ファイバケーブルが導入されています。S124M12は、12心テープ心線の融着接続時間15秒、加熱補強時間28秒の高速動作で、大容量光ケーブルの敷設作業を力強くサポートします。
また、S124シリーズは、多心融着接続機の開発で培われた技術を生かし、高品質な接続を実現させるための様々な機能を継承しています。光ファイバは、Ⅴ溝へ正しく整列させないと軸ズレが発生し良好な融着接続ができません。S124シリーズは、V溝への整列を難しくさせる光ファイバの曲がり癖を矯正するカールリムーブ機能を搭載しています。これは加熱補強器のヒーター熱を利用した機能であり光ファイバのV溝へのセットを容易にします。


図3 フイバクランプ独立操作機構

光ファイバを把持するクランプアームは、風防とは独立して操作することも可能です。このクランプアーム独立動作機能で、光ファイバがV溝上にセットされていることを目視で確認しながら、クランプを操作することができます。更に、融着動作開始後、軸ずれを自動検知した場合に自動でファイバクランプが昇降する機能を搭載しています。これらの機能により、お客様をサポートして高品質な融着接続を実現させます。

2.多心光ファイバ対応アクセサリ

今後需要が増加する12心間欠テープ心線に対応するために融着接続機のみでなく、アクセサリの対応も進められています。


図4 間欠欠テープ心線対応の新型ホルダ(12心用)

融着接続時にファイバを保持するファイバホルダにも12心間欠テープ心線に対応したものが必要となります。250μm被覆径の12心間欠テープ心線に対応したファイバホルダS712A-12eの他、200μm被覆径の12心間欠テープ心線に対応したS712A-12e-P200もリリースされています。

3.S124Mシリーズのラインナップ

<新旧諸元比較>機器名
S124M12
S124M8
S124M4
S123M8Ver.2
S123M4Ver.2
適用光ファイバファイバ種類
SMF(G.652),MMF(G.651),DSF(G.653),NZDSF(G.655),BIF(G.657)
ファイバ外径
125μm
単心ファイバ被覆径
0.25mm,0.5mm,0.9mm
ファイバテープ厚
0.2~0.4mm
0.3~0.4mm
0.3~0.4mm
0.3~0.4mm
0.3~0.4mm
接続心数
1~12心
1~8心
1~4心
1~8心
1~4心
ケーブル種類
ドロップケーブル(2心・単心)、細径インドアケーブル
標準性能接続損失
SMF:0.05dB,MMF:0.03dB,DSF:0.08dB,NZDSF:0.08dB
接続時間
SM12心:15秒
SM単心:13秒
SM4心:13秒
SM単心:13秒
SM4心:15秒
SM単心:13秒
加熱補強時間
約28秒
(S927R:12心)
約14秒(S924:8心)
約14秒(S924:8心)
約13秒(S921:単心)
約36秒(S924)
バッテリでの連続使用回数
約170回
約160回
約70回
液晶モニタ
4.3インチ
/タッチスクリーン
3.5インチ
外形寸法(mm)
139
127
127
奥行
209
199
199
高さ
113
105
81
重量
約1.8kg(バッテリ含む)
約2.0kg
(バッテリ含む)
約1.6kg
(バッテリ含む)

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